【論文テーマ】
カラータイプ理論×セルフ・ブランディング
〜カラータイプ(内面)とパーソナルカラー(外見)と好きな色(未来)〜

自分の強みや魅力、価値を知り、それを他者に伝えていく「セルフ・ブランディング」は、起業や就職活動の場面で特に重要な技法です。
本ページでは、それをサポートする「カラータイプ理論」の役割について解説していきます。

1. カラータイプ理論とは

カラータイプ理論は、色彩心理をベースに、カラーコンサルタントの
河野万里子が2009年に開発した性格タイプ分類の理論です。

13色で個人の資質を可視化できる点が特徴で、色のスコアに応じて
決断タイプ、創造タイプ、協調タイプ、堅実タイプの4つに分類されます。

それぞれの強みやこだわり、さらにタイプごとのコミュニケーションスタイルを
理解することで、チームワークの向上や組織開発にも幅広く活用されています。

カラータイプ理論について詳しくはこちら

カラータイプ理論図

2. カラータイプ×セルフ・ブランディング

1. 内面の色(性格の色)をカラータイプ診断で明らかにする

「自分らしい色」を知ることで、自分らしさを活かした
セルフ・ブランディングが可能となる。

2. 似合う色をパーソナルカラー診断で把握する

外見力をアップさせる色を知ることが大きな自信となる。

3. 好きな色をカラータイプマップで確認する

好きな色は「なりたい自分」の願望を叶える色である。

これらの3つのアプローチで自分らしさを活かした
セルフ・ブランディングが可能となる。

2.1. ジョハリの窓の説明

ジョハリの窓 は、自己開示と他者からのフィードバックを通じて、コミュニケーションを改善するために提案された心理学的モデルである。
1955年にジョセフ・ルフトとハリ・インガムによって発表された。

本モデルは「4つの窓」で構成されている。

開放の窓 : 自分も他人も知っている領域

自己開示を通じて広げることができる。

盲点の窓 : 他人は知っているが、自分では気づいていない領域

フィードバックを通じて知ることができる。

秘密の窓 : 自分だけが知っており、他人には見せていない領域

意識的に隠している情報。

未知の窓 : 自分も他人も知らない領域

自己探索を通じて新たに発見される可能性がある。

ジョハリの窓 は「開放の窓」 を広げ、自己理解を深めることができる。自己開示を進めることで、他者との関係が改善され、フィードバックを通じて盲点を減らしていくことが目的である。

2.2. カラータイプとジョハリの窓の関係

カラータイプ診断から導き出された「自分の色」をジョハリの窓の各領域に当てはめた。
視覚的にセルフブランディングの準備ができる。

2.2.1. 開放の窓

開放の窓:自分が知っていて他人も知っている自分

「あなたは○○ですね」「いつも○○ですね」

カラータイプを用いた例:

よく言われて、自分でも自覚している性格や行動の色

2.2.2. 盲点の窓

盲点の窓:自分が知らなくて他人は知っている自分

「あなたはよく○○しますね」「○○のクセがありますね」

カラータイプを用いた例:

他人から言われる性格や行動の色

2.2.3. 秘密の窓

秘密の窓:自分が知っていて他人は知らない自分

「私って本当は○○なんだけど」

カラータイプを用いた例:

自分だけが知っている性格や行動の色

2.2.4. 未知の窓

未知の窓:自分が知らなくて他人も知らない自分

「意外に○○な面がありますね」「こんな可能性も感じます」

カラータイプを用いた例:

自分の可能性を広げてくれる色

2.3. パーソナルカラーの説明

パーソナルカラーとは、生まれ持った肌・髪・目の色と調和した色の
グループを見つけていく手法及びその分析結果のことである。
色のグループを四季になぞらえ「春・夏・秋・冬」の4タイプがある。

パーソナルカラー理論はアメリカのデザイナーであったロバート・ドア(1905〜1979)とスイスの芸術家ヨハネス・イッテン(1888〜1967)の理論の2点がルーツとなっている。

2.4. パーソナルカラーとジョハリの窓の関係

パーソナルカラーから導き出された「似合う色」を「盲点の窓」に置くことによって、
他人に好印象を与える「似合う色」を知ることができる。
また同時に「秘密の窓」で取り入れたいパーソナルカラーも確認することで、
「未知の窓」を開くことができ、色を使った目的やTPOにあった自己演出が可能になる。

2.5. カラータイプとパーソナルカラーと好きな色の融合

カラータイプ(内面)とパーソナルカラー(外見)と好きな色(未来)の3要素を
統合することで、矛盾のないセルフ・ブランディングが完成する。

特に「好きな色」はなりたい自分や、
進むべき方向性などを示すセルフ・ブランディングにとってとても重要な色である。

2.6. 論文の紹介

セルフ・ブランディングとパーソナル・ブランディングの関係性 —カラータイプ理論からの考察—

3. カラータイプ×斜めの法則

起業成功を導く「斜めの法則」の発見

「斜めの法則」とは、自分の長所と対極にあるカラータイプマップの色を取り入れることである。
自分には足りないと自覚している「斜め」の色を起業時に「頼った色」として選んでいる場合に、
起業が上手くいっている且つ幸せ度が高いことが明らかになった。
この「斜めのタイプの色」は、最も自分自身に効果的かつ自分の弱みを補完してくれる色であると考えられる。
カラータイプ理論の特徴は、自分自身にはない色の力を借りてパワーや行動力をさらに発揮することができる点にある。

3.1. 斜めの法則と決断タイプ

「自分らしさ」と「起業後の業績」についての満足度を、
満足度が最も高い「決断タイプ1」、
満足度が最も低い「決断タイプ8」として順位づけた。

その結果、満足度が高い決断タイプの人は
協調タイプの色(水色グレーピンク)に頼っていた。

    

3.2. 斜めの法則と創造タイプ

「自分らしさ」と「起業後の業績」についての満足度を、
満足度が最も高い「創造タイプ1」、
満足度が最も低い「創造タイプ8」として順位づけた。

その結果、満足度が高い創造タイプの人は
堅実タイプの色(茶色)を頼っていたと同時に、
自分のタイプである創造タイプの色(ターコイズ)にも頼っていた。

3.3. 斜めの法則と協調タイプ

「自分らしさ」と「起業後の業績」についての満足度を、
満足度が最も高い「協調タイプ1」、
満足度が最も低い「協調タイプ8」として順位づけた。

その結果、満足度が高い協調タイプの人は
決断タイプの色(オレンジ)に頼っていた。

3.4. 斜めの法則と堅実タイプ

「自分らしさ」と「起業後の業績」についての満足度を、
満足度が最も高い「堅実タイプ1」、
満足度が最も低い「堅実タイプ8」として順位づけた。

その結果、満足度が高い堅実タイプの人は
創造タイプの色(ターコイズ)に頼っていた。

3.5. 論文の紹介

セルフ・ブランディングとパーソナル・ブランディングの関係性 —『女性起業家』のためのカラータイプ理論からの考察—

4. カラータイプ×Ikigai図

Ikigai図のペン図とカラータイプマップには驚くほどの共通点があった。
「生きがい」にたどり着く方法をカラータイプ別に導きだすことが出来れば、ウエルビーイング研究にも繋げることができると考えた。

4.1. Ikigai図とは

Ikigai図とは、4つの円を重ね合わせることで「人生における意味・やりがい」を可視化したフレームワークである。
各円は「LOVE」「GOOD AT 」「NEEDS」「PAID FOR」の
キーワードと、その全てが重なる箇所を「Ikigai」としている。

4.2. カラータイプとIkigai図の共通性について

Ikigaiの”LOVE”を上にした図とカラータイプマップの創造タイプを上に持ってきた図を照らし合わせて見ると両者の間には驚くほどの共通点があった。

カラータイプマップも同じく4つのタイプで構成されている。

LOVEは楽しさを追求する創造タイプに、GOOD AT は得意なことの決断タイプに合致する。
また、NEEDSは社会貢献の協調タイプに、そしてPAID FORはお金になることの堅実タイプに当てはめてみると違和感なくその位置に収まる。

       
    
       
    

  

4.3. カラータイプ理論×セルフ・ブランディングに関する研究論文一覧

セルフ・ブランディングとパーソナル・ブランディングの関係性 —『女性起業家』のためのカラータイプ理論からの考察—